鶏がもたらすとされる2つの幸運とは
鶏はとても縁起がいいといわれていますが、どのような幸運をもたらしてくれるのか気になるところですよね。ここでは鶏がもたらしてくれると考えられる昇り調子、商売繁盛という2つの幸運について解説しましょう。
幸運1昇り調子を意味する・朝一番に鳴く鳥だから
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鶏は太陽が昇るとともに鳴きだすという習性がありますよね。これはほかのどの鳥にも見られないとても珍しい習性といえるでしょう。そのため鶏は太陽を連れてくるとてもありがたい鳥ともいわれるようになりました。
朝の太陽は昇り調子を意味するといわれています。その太陽と同時に鳴きだす鶏は、太陽が持つ昇り調子、運気上昇をもたらしてくれるとされるようになりました。
幸運2商売繁盛・幸運や幸せを取り込むといわれるから
鶏は商売繁盛をもたらしてくれるといわれています。とくに天然記念物に指定されている尾長鶏は「運を取り込む」といわれ、金運などを手元に引き寄せるといわれていますよ。そのため尾長鶏は商売繁盛などの縁起物としてお正月に玄関に飾ると良い年になるといわれています。
また鶏は十二支のひとつ「酉」といわれており、この「とり」が「とりこむ」を意味するとされ多くの客を取り込むことができる効果が期待でき商売が繁盛するとか。また商売を司る神社では商売繫盛を願って11月に酉の市が開催されます。鶏は商売をするうえでとくに縁起のいい生き物であるといえるでしょう。
相撲と鶏のユニークな関係とは?
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相撲と鶏、一見何の関係もないように思えますがじつは相撲界で鶏はとても重要な縁起物といわれています。ここでは相撲界で鶏は縁起がいいといわれる理由と両国国技館にあるユニークなものについて解説しましょう。
二本足でいつも立っている鶏は縁起がいい
相撲界では鶏はとても縁起がいいといわれています。その理由といわれているのが鶏はどのような時でもしっかりと2本足で立っているということ。相撲の勝敗はどちらの力士が手をつかずに土俵の上に立っているのかによって決まりますよね。鶏のようにしっかりと2本の足で手をつかず最後まで立つことができるようにという願いを込めて相撲界では鶏が縁起物となったといわれています。
また相撲部屋の食事の定番といわれるのがちゃんこ鍋。このちゃんこ鍋のだしは鶏のだしがベースになっているそうですよ。しかもしっかり具材に鶏肉やつくねが使われていますよ。しっかりとここでも縁起を担いでいるというわけですね。
両国国技館の地下は日本最大級の焼き鳥工場がある
相撲にまつわるユニークな話はもう一つあります。じつは両国国技館の地下には大規模な焼き鳥工場があるそうですよ。相撲を見ながらこの焼き鳥を食べることが定番。国技館焼き鳥として売店などで販売されています。焼き鳥の中身は鶏の正肉(モモ肉)3本とつくねが2本。しっかりと味が染みてとてもおいしい焼き鳥だとか。駅でも販売されているため海外の人などのためのお土産としてとても人気があるそうですよ。また通信販売サイトがあり、国内のどこでも国技館焼き鳥を楽しむことができます。