- 宿曜占星術とは
- 弘法大師が日本へ伝えた
- 日本で使えるようになったのは明治時代以降
- 宿曜占星術の占い方
- 二十七宿と二十八宿とは
- 1:昴宿(ぼうしゅく)
- 2:畢宿(ひっしゅく)
- 3:觜宿(ししゅく)
- 4:参宿(さんしゅく)
- 5:井宿(せいしゅく)
- 6:鬼宿(きしゅく)
- 7:柳宿(りゅうしゅく)
- 8:星宿(せいしゅく)
- 9:張宿(ちょうしゅく)
- 10:翼宿(よくしゅく)
- 11:軫宿(しんしゅく)
- 12:角宿(かくしゅく)
- 13:亢宿(こうしゅく)
- 14:底宿(ていしゅく)
- 15:房宿(ぼうしゅく)
- 16:心宿(しんしゅく)
- 17:尾宿(びしゅく)
- 18:箕宿(きしゅく)
- 19:斗宿(としゅく)
- 20:女宿(じょしゅく)
- 21:虚宿(きょしゅく)
- 22:危宿(きしゅく)
- 23:室宿(しつしゅく)
- 24:壁宿(へきしゅく)
- 25:奎宿(けいしゅく)
- 26:婁宿(ろうしゅく)
- 27:胃宿(いしゅく)
- 最も運がいいといわれる三大幸運宿
- 宿曜占星術をとりいれよう
この記事の目次
宿曜占星術とは
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宿曜占星術とは、インドの占星術をベースにして中国で発展した占星術。月の軌道をもとにして、生まれた時の月の位置によって運勢が決まるという考えの占術方法です。インドの占星術は天体を基にしており、いわば東洋のホロスコープ。仏教を学ぶためにインドへ渡った中国の僧が、自国へ持ち帰り中国占星術として発展させ日本にも浸透したのが、宿曜占星術です。
宿曜占星術という名前は、宿曜道という密教の経典から名付けられており、地球が月の周りを回る27日~28日の周期に合わせて、27~28宿のどの宿に属しているかということから、運勢を導き出しますよ。
弘法大師が日本へ伝えた
中国から日本へはどういういきさつで伝わったのか、気になりますよね。宿曜占星術を日本へ広めたのは、弘法大師であるといわれています。真言密教の僧である弘法大師は、当時中国で人気のあった密教の経典を研究し、多くの仏具や経典を日本へ持ち帰りました。その中の内の一つが、宿曜占星術だったのです。
弘法大師は日本へ持ち帰った後、日本にも合うように翻訳改良します。そうして生まれたのが、日本の宿曜占星術。宿曜占星術は、日常生活に取り入れることで日々の生活を豊かにするというものでした。
日本で使えるようになったのは明治時代以降
宿曜占星術は、自分の生まれた時の月の位置をもとにして決まる、その人だけの運勢です。天体は常に動いており、同じ運勢になることはありません。そのため生まれた日時から運勢を導く宿曜占星術は驚異の的中率を誇ります。平安時代には有名な陰陽道と対抗するほどに盛んになっており、宿曜占星術の使い手は宿曜師として政治を行っていました。
戦国時代でも、権力者が宿曜占星術を使い政治を行っていましたが、人気の宿曜占星術を庶民が使えぬように使用禁止令を出して独占する出来事も起こっています。その御触れを出したのが、冒頭でも触れた有名な戦国武将の、織田信長や徳川家康です。そのため、再び庶民が宿曜占星術を使えるようになったのは明治時代以降と、まだ最近の話ですよ。
宿曜占星術の占い方
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宿曜占星術は、生まれた時の月の位置をもとにして運勢を占うので、まずは自分の生年月日と生まれた日時から計算し割り出される宿を探します。割り出された宿からは、性格や運勢だけでなく、毎日の吉凶や他の宿との相性まで占うことができますよ。
宿曜占星術の中で特に的中率が高いといわれるのは、相性占いです。恋人はもちろん、会社の上司や後輩との相性も詳しく知ることができます。
二十七宿と二十八宿とは
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宿曜占星術では、生まれた時の月の位置をもとにして27、もしくは28の宿に分類します。それによって、運勢や相性、性格を詳細に割り出すというものです。27・28宿が生まれた理由は諸説ありますが、正しい理由はわかっていません。しかし、27・28宿と思われる星座などを描いた天体図が世界中に点在しています。
主に日本の占いで用いられるのは27宿。方位を占う風水などでは28宿を用いていますよ。27宿か28宿を見分けるのには、20番目に牛宿を用いるかどうかです。ここからは日本で主流になっている27宿はどういったものなのか、運勢や性格などを詳しくご紹介していきますね。
1:昴宿(ぼうしゅく)
昴宿(ぼうしゅく)は、富・名声・環境に恵まれた宿です。生まれながらに気品に溢れた雰囲気の人が多く、恵まれた環境から人生をスタートさせることができる最高の運の持ち主。お坊ちゃんやお嬢様タイプであると考えられますが、意思は強く表現力に優れています。しかし、官能に溺れやすい傾向があるので注意が必要ですよ。
2:畢宿(ひっしゅく)
畢宿(ひっしゅく)は、穏やか・聡明・冷静沈着といった堅実な宿です。大器晩成型で、日本美人のようなシンプルな美しさが際立ちます。一見すると大人しいイメージですが、意思は堅い頑固者。一度決めると絶対に譲らないので、自己中心的に思われることもしばしば。時には柔軟性も大切にしましょう。
3:觜宿(ししゅく)
觜宿(ししゅく)は、コミュニケーション能力が高く、高い地位につくことのできる宿です。27宿の中でも「金運」がピカイチで、棚ぼたのような運で勝ち取るのではなく、実力で金運を勝ち取る才能の持ち主。人との接し方を生まれながらに心得ており、心はピュアで慎み深いことから、人気者であることが多いです。
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4:参宿(さんしゅく)
参宿(さんしゅく)は、明るく朗らかな性格で、大胆不敵に人生を切り開いていける宿です。27宿の中で最もエネルギッシュな改革者。「対人運」と「人気運」にも恵まれています。太陽のようにカラっとした性格から多くの人に好かれ、人の上に立つようになるでしょう。持ち前の大きなエネルギーで古い習慣を改革し、新しい風を吹き込む改革を得意としています。
5:井宿(せいしゅく)
井宿(せいしゅく)は、物質運・所有運などの財運に恵まれた宿。別名を増財宿ともいい、27宿の中で最も「物質運」と「所有運」に恵まれています。普段はあまり感情を表に出さず、クールな印象をもたれることが多いでしょう。しかし、実際は話術に長けており人と話しをするのが大好きです。