陰陽師とは
陰陽師とは奈良・平安時代から存在した律令制下において、陰陽道に関する行事を執り行う人物で、なんと国家公務員だったのです。陰陽寮と言う今で言えば〇〇課みたいな所に所属していて、国家公務員としては今ではあり得ない役職で占術等を行っていたのですから。
そんな陰陽師と言うと、すぐに名前が浮かんで来るのは安倍晴明でしょう。実在した人物で、京都に晴明神社があります。
呪符や式神による呪い
式神は、木や草、和紙等で人形(ひとがた)を作り、それに対して呪文を唱えて息を吹きかける等の秘儀により命を宿したり、調伏した鬼神や妖を召喚して術者の意のままに操ります。
また人形は、それを呪詛の相手に見立てて使うこともあり、色々な用途に使われたりするでしょう。
呪符は念を増幅させる装置のような役割のものです。符には色々な文字のような物が書かれており、それは紋様だったり、記号、呪文、漢字、梵字等を組み合わせて書かれています。
尚、この呪符は陰陽師の能力と言うよりも持つ者や持たせる者の強い念により効力が変わると言うことです。
西洋の呪い黒魔術
西洋で呪いに使われるのは、ほとんどが黒魔術になります。これは、悪魔等の闇の力を借りると言っても良いかもしれません。しかし、日本では悪魔の存在と言うのがあまり馴染みが無い為、黒魔術を知っている人は少ないかもしれませんね。
黒魔術の歴史
古代ではシャーマンや呪術師と言われる人がおり、祈祷や病気治療、雨乞いなどの儀式を執り行っていました。また、人の悩みを聞いて解決するようなことも。やがて文明の発展とともに魔術を行う者は色々な知識を身に付けるようになり、その後、中世ヨーロッパの時代になるとローマ等で魔術が横行し始め、魔女や悪魔を崇拝する者も現れ儀式を行う様になり、黒魔術が行われるようになったと言うことです。
黒魔術と白魔術の違い
黒魔術と白魔術の違いなのですが以下のようになります。
♦黒魔術:呪いなど他人に最強な危害を加える為に悪魔や闇の力を借りる術。自分の欲求や欲望を満たすために行うので不道徳なことが多い。
♦白魔術:自分の為ではなく人の為に行うこと多く、聖なる者の力を借り好ましい目的の為に使われる術。また、恋愛面等の成就を願うのも白魔術と言われます。