隠者のカードの意味:概要
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隠者(いんじゃ)のカードは英語で「The Hermit」といいます。隠者と聞くと世捨て人というイメージを想像し、社会からドロップアウトした人や、変わり者のような、ネガティブなものを想像してしまいますがそのようなことはありません。隠者のカードは「探求」を意味します。何を探しているのかというと、それは「答え」です。世の中から離れ、自分自身の心と向き合い、答えを探し求めているのですね。まるで隠者と言いつつ賢者のような一面を持つカードなのです。
カードの絵を見てもわかるように、自分の足下に灯りをともしています。灯りがともしている場所こそが答えがある場所です。灯かりがともす場所は隠者の足下であることがわかりますね。つまりこのカードは、「答えはすぐ傍にある」ということを意味しているのです。
隠者のカードの意味:正位置
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タロットカードには、正位置と、逆位置があります。同じカードでも、正位置と逆位置によって意味が変わるのです。まずは隠者のカードの正位置の情報を見ていきましょう。
1.キーワード
隠者のカードのキーワードにはこのようなものがあります。
・経験
・高尚な助言
・精神性
・悟りや内観
・単独行動
・慎重
・思いやり
キーワードを紐解くと、隠者のカードの絵のごとく、高い精神性をもって浮世から離れ過ごし、自分自身と向き合い、悟りを開くというような感じですね。それとともに、今まで生きてきた経験にも基づき、より高尚なアドバイスを相手にも、そして自分にも与えることができる存在になることでしょう。
キーワードをわかりやすく言葉にしてみましたが、なかなか難しかったのではないでしょうか。次の章でより深く、わかりやすく説明します。
2.隠者のカードが映すこと
隠者の正位置のカードが言いたいこと、それは、「答えは自分の中にある」ということなのです。家族や友人に頼ったり、仕事に逃げたりと、なかなか人は自分自身と向き合うことをしていないのではないでしょうか?誰を頼るでもなく、自分自身に問うてみて下さい。
孤独は何物にも代えがたい恐怖です。誰だって独りになるのは恐いですよね。しかし、独りにならなくては解決できない問題や答えもあるのではないでしょうか。独りになることで研ぎ澄まされる感覚がきっとあるはずです。
自分自身と向き合うことで本当の自分に出会うことができます。それは新たな出会いです。孤独は連帯へと形を変えます。新たな出会いは孤独とは違いますよね?隠者の正位置のカードはこのような未来をも予感しているのでしょう。
3.隠者のカードが出たときの行動
隠者のカードは「内省」や「内観」を意味します。そのため隠者のカードが出たときは、自分の心に素直に従うといいでしょう。何か問題がある場合は、その原因を追究することが大事です。原因を追究する際に、自分の心に問いましょう。そして出たものが答えなのです。人は答えを探し求める際に、周りばかりに目がいってしまい、意外と自分自身のことを見落としているものですよね。隠者のカードはもっと自分自身に意識を向けなさいと言っているのです。そうすることで、驚くほど簡単に答えが見つかるかもしれません。
相手がある場合は、相手に対して心を開きましょう。自分が心を閉ざしていては相手の心は見えてきません。自分が心を開くことで原因を究明することができ、なおかつお互いの問題を解決することができるでしょう。自分の心を相手に対して開くというのは、口で言うよりも難しいことですよね。しかし、このような試練を乗り越えた先に、解決の糸口が見えてくるのです。