八大地獄とはどんな所?八大地獄の種類・内容・何をすると堕ちるのか、精神世界と仏教を研究する筆者がわかりやすく解説 – ページ 2 – Mistory[ミストリー]
スピリチュアル死について見えない力

八大地獄とはどんな所?八大地獄の種類・内容・何をすると堕ちるのか、精神世界と仏教を研究する筆者がわかりやすく解説

第六階層:焦熱地獄で人間焼き鳥

八大地獄第六層は焦熱(焦熱)地獄といわれる串刺しと火炙り専門の地獄です。まるで焼き鳥のように串に刺され鉄の鍋のから吹き上げてくる猛火で炙られる苦しみが、いつ終わるともなく続く苦しみはまさに地獄そのもの。これまでの殺生、盗み、邪淫、飲酒、偽証、そして邪見の罪を犯した人が落とされる場が焦熱地獄です。罰が一度で済まず肉体の苦しみが永遠に続く無限ループから逃れるすべはありません。

第七階層:大焦熱地獄で更に火炙り

八大地獄の第七階層の名称は大焦熱(だいしょうねつ)地獄。大叫喚地獄と同じように一段階上の階層で受ける炎熱で焼かれる苦しみを十倍に増やした責め苦が、無量億千歳に渡って続く救いのない地獄です。殺生、盗み、邪淫、飲酒、偽証、邪見、それから女児や尼僧を強姦した人の終着点がこちら。お金や地位を利用して数々の罪を犯しても悪いと思っていなかった人もようやく納得のできる死後の世界、大焦熱地獄で焼かれる苦しみは想像を絶することでしょう。

第八階層:阿鼻地獄は無比無双の最強地獄

八大地獄最下層にして最終段階の地獄が第八階層の阿鼻(あび)地獄です。またの名を無間(むけん)地獄ともいい、絶えることのない責め苦から決して逃れられない地獄とはここのこと。他の階層の地獄の一千倍といわれる激しく厳しい苦痛を受けなければならないのはどのような人でしょうか?殺生、盗み、邪淫、飲酒、偽証、邪見、女児や尼僧を強姦し、更に仏教で説く「五逆罪」(五種類の最低最悪の罪)に反した人が行く地獄に容赦はありません。

八大地獄に関して知っておきたい仏教用語

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八大地獄について知る為には基礎になる専門用語の理解がある程度必要になってきます。最低限の用語がわかっていると地獄の種類が想像しやすく、周りの人から聞かれた時にも簡単に答えられるので便利です。本文に出てくる三つの仏教用語についてお話しましょう。

往生要集とは

平安時代の書物で、元々サンスクリット語で書かれたインドの経典が中国経由で渡来した後、記紀と混ぜ合わせて日本人に受け入れやすく表したもの。阿弥陀仏の救済によって浄土に生まれ、悟りを開けるようになるという大乗仏教の一派、浄土宗・浄土真宗の基礎になりました。日本人に極楽と地獄の観念を教えたこちらでは地獄に関する詳細な記述が読めます。

五逆罪とは

八大地獄の第八階層、阿鼻地獄に直行間違いなしの最も重い罪を五逆罪と呼びます。元々仏教の教えなので仏教徒以外には当てはまらないと思われがちですが、現代に当てはめてみてもとても常識的な考え方です。普通に暮らす一般人なら阿鼻地獄には行かないで済む人がほとんどで安心できますね。

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