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シソイド(統合失調質)パーソナリティ障害とは?よく見られる特徴を全パーソナリティ障害を把握している筆者が解説

シソイド(統合失調質)パーソナリティ障害の治療法

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まず、本症例は自分では直せないものです。専門機関で治療した場合でも完全に治ることは保証できません。それほど難しい症例であり、分かっていないことが非常に多いのです。一般的に専門機関での治療は以下のようになっています。

・治療

シゾイドパーソナリティ障害のある人は、集団療法の場で長時間にわたって沈黙を続けますが、そのうち一緒に治療を受ける人達と交流し出す可能性があります。薬物療法としては、抗精神病薬、抗うつ薬、少量の精神刺激薬の投与が有効だった患者さんがいます。セロトニン系の薬物によって、周囲を拒絶する反応が弱まることもあります。ベンゾジアゼピン系の薬物は、対人関係への不安を少なくする可能性があります。

(出典:ハートクリニック,https://www.e-heartclinic.com/kokoro-info/special/personality_3.html)

このように現段階の医療では経過観察、抗うつ薬などの薬物療法などが主な治療法となっています。しかし、それが逆効果になったという結果もでてきており、やはり治療が困難な症例です。また、治療が困難なことはシソイド(統合失調質)パーソナリティ障害だけではなく、ほとんどのパーソナリティ障害で報告されています。

シソイド(統合失調質)パーソナリティ障害と区別がしにくい別の症例

シソイド(統合失調質)パーソナリティ障害は似たような別の症例がいくつかあり、その区別はかなり難しいものとなっています。下記に似た症例とそれぞれの特徴を記載していますので、しっかりと症例を区別したい方は確認してみましょう。

統合失調症:シソイド(統合失調質)パーソナリティ障害の特徴に加え、認知障害、知覚障害が併症する

統合失調型パーソナリティ障害:シソイド(統合失調質)パーソナリティ障害の特徴に加え、知覚・思考の歪みが生じる

回避性パーソナリティ障害:恥をかくなどの場面を極端に避ける(興味関心が無いわけではない

自閉スペクトラム症:コミュニケーションを取ろうとするが、普通のひとのようにできない

シソイド(統合失調質)パーソナリティ障害の疑いがあれば専門機関へ

本記事ではシソイド(統合失調質)パーソナリティ障害の特徴を解説しました。本症例は解明していないことが非常に多く、治療が困難なものです。疑いがある方は専門機関での治療にかかりましょう。また、ご家族に疑いがある場合も専門機関に同行してあげてください。自分では直しにくいものですので、周りの助けが必要になります。

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