子どもの頃のトラウマを克服するのに必要なこととは?3つの克服方法やトラウマの仕組みなどPTSDから回復した筆者がカウンセリングを受けた経験をもとに解説 – ページ 2 – Mistory[ミストリー]
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子どもの頃のトラウマを克服するのに必要なこととは?3つの克服方法やトラウマの仕組みなどPTSDから回復した筆者がカウンセリングを受けた経験をもとに解説

トラウマの克服方法3つをトラウマレベルから順に紹介

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トラウマの克服方法にはいくつかありますが、簡単な方法を3つにしぼったのでトラウマレベルの順からご紹介していきます。

トラウマレベル低:乗り越えるのではなく体験から意味を見いだす

「この体験にも意味はあったはず」と考え方を変えてみる方法。これは、心理学の現場でもつかわれている方法のひとつです。人は乗り越えようとするとパワーをつかって消耗してしまいます。なので「この経験をしたから、人として深みが増した」「人の心に寄り添える自分になれた」と考え方を変えてみてください。過去に囚われるよりも、未来を自分の力で切りひらいていこうとする力に変えましょう。

トラウマレベル中:毎日自分の正直な気持ちを紙に書く 

辛い過去と向き合うのは心が擦り減ってしまいますよね。なので、過去に注目せずに「自分の感じている感情。ありのままの自分」を紙に毎日書く方法です。書きたくなる可愛い日記帳など自分の気分を前向きにしてくれるものに書くと良いでしょう。

最初はネガティブなことだけでもOK。慣れてきたら、その日にあった「嬉しかったこと」を1つだけでも良いので書くようにしていきましょう。例えば「天気が良くて太陽の光を少し窓越しから浴びれた」「見たテレビがおもしろかった」など些細なことで大丈夫です。最初は見つけるのが難しいかもしれません。少しずつ自分のペースで始めてみてください。

トラウマレベル高:勇気をだしてカウンセリングに

近しい関係の人に思い切って過去の辛い経験を話して余計に傷つくこともあるでしょう。それは「分かってほしい」という心理が働くから。期待した反応と違って、塞ぎこんでしまってはトラウマを克服することができません。筆者にはそんな時期がありました。前に進みたいのに、進めない。そんな時こそ、専門家の先生を頼りましょう。

ここでのポイントは先生が合わないと感じたら変えても良いと決めること。自分のために時間もお金もかける訳ですから、相性の良い人と出会うまで行動していきましょう。そして、治すのは自分自身であること。あくまでも先生やカウンセラーさんはサポートするだけの存在であると思ってください。治癒力は自分の中にあるもの。

克服しようとする意志の強い人にはサポート側も協力的になってくれます。自分のために行動していきましょう。

過去に囚われない自分になるために

トラウマの克服方法や仕組みなどを紹介してきました。辛い過去によって、寄り道をしてしまうこともあるかもしれません。でも「それで良かった」と思える自分になれたら、過去の辛い経験をした自分への1番のプレゼントになるのではないでしょうか。人として深みを増し、強くなれた自分から過去の自分へメッセージを届けられるようになれることを心から願っています。

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