方法3.自分の本音に耳を傾ける
相手の気持ちを考えすぎるあまり、自分の本音がわからなくなってしまうHSPさんもいます。もし「私には自分の意見がない」と思ってしまう場合は、一度ひとりの時間をつくって自分と向き合ってみましょう。
「相手を困らせてしまうかもしれない」「これを言ったら自分勝手だと思われるかも…」と無意識に封じ込めてしまった思いや意見はありませんか?自分を後回しにし過ぎてストレスを溜めてしまうことは体を壊す原因にもなります。気が乗らない誘いは断っても大丈夫です。きちんと自分の本音に耳を傾け、過度にストレスを溜めないようにしましょう。
方法4.苦手な人とは距離を置く
HSPは「嫌い」「苦手」という感情に罪悪感を感じたり、そうした感情を封じたりすることがあります。自分は苦手な人だと思っていても相手からは好かれていたり頼られていたりすると、「嫌ってはいけない」「いい関係を築かないといけない」などと思ってしまうのです。
仕事上の付き合いなどある程度は我慢しなければならない場面もありますが、苦手な人とのコミュニケーションは必要最小限にとどめ極力距離を置きましょう。苦手な人と無理に接して傷ついたり落ち込んだりするよりも、一緒にいて楽しい人や心地よい人との時間のほうが大切です。
方法5.自分なりのルールを作る
image by iStockphoto
どうしても人付き合いがつらいときは、自分だけのルールを決めてみてください。過去を振り返ってどのようなときつらかったのか、人と接するとき嫌な気持ちになったのはどんなときだったかなどを考えてみましょう。
もし大人数の飲み会がつらいのであれば次からは少人数の飲み会だけに参加するなど「自分が無理をしないためにどうすればいいか」を優先してルールを作ってみてください。HSPさんは何かに誘われたり頼まれごとをされたりするとなかなか断れず、嫌なことでもついつい承諾してしまうことが多いのです。
あらかじめルールを決めておくことで、流されることなくきちんと自分の意思を伝えられるように準備しておきましょう。
「広く浅く」が苦手なら「狭く深く」の付き合いでもいい
今回の記事ではHSPが人付き合いを苦手に思う理由と、無理なく人と付き合うための方法を解説いたしました。HSPはその特性から人と接すると疲れを感じやすいため、自身の気質をよく理解して自分を守ることが大切です。
相手の悲しみや怒りなど負の感情から影響を受けやすい一方、相手の優しさや喜びなども共有していくことができます。そうしたポジティブな感情を共有できる人を大切にしていきましょう。もともとHSPさんは広く浅い人間関係よりも、一対一での会話のような狭く深い人付き合いのほうが向いています。
誰とでもすぐに仲良くなれる人をうらやましく思うこともあるかもしれませんが、無理をしてまで交友関係を広める必要はありません。狭い交友関係でも、あなたが幸せで充実していれば問題はないのです。もし今あなたが人間関係で悩んでいるのなら、今回ご紹介した方法を試してみてください。少しでも人付き合いでの悩みが解消されますよう祈っております。