3.人間関係が円滑になる
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怒りをコントロールできない場合、感情的になって怒鳴ったり、他人やものに八つ当たりしてしまったりすることも多いでしょう。人によっては、あからさまに不機嫌な態度をとってしまうこともあるかもしれません。このような状態が続くと、他人と信頼関係を築くことができず人間関係は悪化してしまいます。
アンガーマネジメントによって怒りをコントロールできるようになれば、怒りに流されて衝動的な言動をとることもなくなり、人間関係を円滑にすることができるでしょう。
今すぐにできるアンガーマネジメント5つの方法
アンガーマネジメントは、誰でもすぐに始めることができます。ここでは今すぐにできる、5つのアンガーマネジメントをご紹介。ぜひ日常のなかで実践してみてください。
1.怒りがわいたら6秒待ってみる
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一般的に「6秒ルール」と呼ばれている方法です。怒りのピークは6秒といわれているため、カッとなって怒りを感じたら、まず6秒間だけじっと我慢しましょう。「たった6秒待っただけでは怒りがおさまらない」と思うかもしれませんが、目的は完全に怒りをおさめることではありません。
大事なのは「怒りに反射しないこと」。少なくとも衝動的な言動は避けることができます。それだけでも、カッとなってやってしまった言動に後から後悔する、といったことはかなり減らせるでしょう。
2.自分のなかの「〇〇べき」を手放す
自分のなかに「〇〇すべき」「〇〇であるべき」などの理想やこだわりが強いと、怒りを感じやすくなります。他人に対しても自分と同じレベルの基準を求めてしまうからです。
例えば「待ち合わせは約束時間の10分前には必ず到着しているべき」と考えている場合、友達や恋人が時間ギリギリに到着したり、少し遅刻してきたりしたら怒りを感じるでしょう。
理想やこだわりはあくまでも自分のなかだけのものであり、自分と他人の価値観は違います。相手に勝手に自分の理想を求めても思い通りにはならず、無駄な怒りを感じるだけ。「〇〇すべき」を手放して、許容範囲を広げていきましょう。どうしても譲れないこだわりは、相手に理解してもらえるようにしっかりと言葉で伝えることが大事です。
3.怒りでは変えられないことがあると割り切る
自分が怒りを感じて感情を表に出しても、変えられないことがあることを理解しましょう。日常生活で怒りやイライラを感じてしまう場面では、自分の力ではどうにもならないことも多いです。
例えば、毎日雨が降ることにイライラしても空は晴れないですし、満員電車の通勤が不愉快でイライラしても電車が空くわけではありません。どうにもならないことに対して怒りを感じても、ただストレスだけがたまってしまいます。「しょうがない」と割り切って、自分にできることや少しでもポジティブな気持ちになれることに集中しましょう。
4.その場から離れる
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イライラしたり怒りを感じた時には、怒りの感情が外に出てしまう前にその場から離れるのも効果的です。6秒ルールと併用するのもいいでしょう。トイレに行ったり、外の空気を吸いに行ったり、飲み物を買いに行ったり…とにかく一度その場を離れることで怒りから気をそらし、冷静になることができます。