4.アフリカ:善悪両面を表す生き物
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身近にウサギを見ることの多いアフリカ諸国でも、ウサギは月からの使者として言い伝えられてきた存在です。月夜に跳ねるウサギの姿はさぞ妖しく映ったことでしょう。同時に兎は、地上に死の概念をもたらす為に神様から遣わされた生き物としてもとらえられてきました。ウサギが目の前を横切ると縁起が悪いということわざも死との関連性から生まれたものです。同時にいたずら好きで賢い動物ということから、知恵と親切さで知られる精霊ともいわれています。
5.中国:月からの使者
干支のひとつとして知られているウサギですが、神話の時代の中国には月の世界から使わされたウサギが人間の少女に姿を替え、地上に蔓延していた疫病を治したという伝説が残っています。月が神々の住む神界とつながっていること、そしてウサギがお使いをするという相関性がスピリチュアルなつながりをはっきり提示。流行病が落ち着いてから月に戻ったウサギへ感謝の気持ちを込めてお祀りする習慣も続いていますよ。
6.英国:見知らぬ世界へのガイド役
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キリスト教国でウサギはキリストの復活祭の主人公的役割を担う存在です。一度亡くなった人がよみがえるというスピリチュアルな出来事の象徴に選ばれた生き物がウサギ!繁殖力の高さもさることながら、古来ケルトの時代からあの世とこの世を結ぶとされてきたウサギには不思議な力が宿っているとされます。英国を代表する名作「不思議の国のアリス」に登場する白ウサギが表す姿はやはり異界への案内役でした。
ウサギとの出会いが教えるもの
ウサギとは自身を守れない上に他者をも傷つけない、いわば周りを敵に囲まれた状態で生きる存在です。いち早く危険を察知して知恵を使い、スピーディーに逃げ切ることができるのは心の強さがあるからではないでしょうか。スピリチュアルにウサギが教えてくれるのは恐れやおびえを克服する力、溢れ出すアイディアと方向転換できる勇気です。物静かだけれど機知に富んだ生き方を今日から真似してみるといいことが起こりそうですよ。