スピリチュアル死について

世界の地獄はどんなものがある?世界三大宗教・国・時代別でスピリチュアル好きの筆者が解説!

ジャハンナムには食べ物が存在する

世界三大宗教の中で一番恐ろしいといえる、イスラム教の地獄のジャハンナムには食べられるものが存在します。それはザックームの実。地獄の底にはザックームの木が生えており、罪人たちはお腹がはちきれるほど食べさせられます。地獄で食べられるものがあるのは良いことでは?と思えますが、ザックームの実の味は「樹液の一滴でもこの世界の海に混入したならば、世界の全住民を滅ぼしてしまうほど」といわれるほど苦いのが特徴。食べられるものがあっても、やはり地獄には変わりありません。

ジャハンナムの階層

イスラム教の地獄であるジャハンナムには、階層が存在しています。ジャハンナムの階層は宗教別にわかれているのが特徴です。また、数字が小さくなるにつれて深い奈落の底を象徴しています。ジャハンナムの階層は、イスラム教徒から見た、他の宗教に対するランキングを垣間見ることができる階層でもありますよ。イスラム教の考えでは、基本的に良いムスリム以外は地獄行きなので、地上のほとんどの人が地獄行きといっても過言ではありません。イスラム教の厚い信仰心を象徴しているともいえますよね。

階層数

名前意味

第7階層

ジャハンナムイスラム教徒のための地獄で、意味は「火地獄」

第6階層

ラザーキリスト教徒のための地獄で、意味は「燃える火」

第5階層

フタマユダヤ教徒のための地獄で、意味は「砕く火」

第4階層

サイールサービア教徒(アラビアの原始宗教)のための地獄で、意味は「燃え上がる火」

第3階層

サカルゾロアスター教徒のための地獄で、意味は「業火」

第2回層

ジャヒーム多神教徒のための地獄で、意味は「竈」

第1階層

ハーウィア偽信者のための地獄で、意味は「奈落」

その他の世界の地獄の概念

地獄の概念は、所変われば品変わるという言葉をそのまま反映しており、時代や場所によって実に様々な地獄がありますよ。例えば、フィリピンのルソン島北部にある山村では、悪い霊魂はシュゲットーという岩山にある死の町へ導かれるといわれています。そこでシュゲットーの町の王に串刺しにされ、食べられる。運良く逃げられたとしても、その後死の町を10も通過しなければなりません。死後の世界で勇敢に戦わなければ昇天できないとされ、実際にこの山村では死者を弔う際に遺体と一緒に武器を埋葬する風習が残されています。仏教的にいうなれば、死後のですよね。

古代エジプトの地獄「ツアト」

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古代エジプトにも地獄の概念があったことが、死者の書に記録として残されています。古代エジプトの地獄は地下の国「ツアト」と呼ばれる場所。ツアトの谷底は、有毒ガスが立ち込めており、救いの船が運航されています。運良く救いの船に乗ることができても、今度は冥界の神であるオシリスによって地上での罪を審判を受けなければなりません。オシリスの法廷で合格すると、ようやく天国へ向かうことができるのです。地獄へ行っても、天国へ行くチャンスがあるのは、キリスト教と似ている点といえます。

世界の地獄は個性豊か

世界の地獄は、宗教や時代、場所などが反映されており個性豊かといえます。しかし、誰しも地獄へ落ちたくはないですよね。死後の世界は筆者にも計り知れませんが、地獄へ落ちないようにするためには、生前に自分が信仰している宗教に準ずる行いをするのが確実ではなのではないでしょうか。

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