ドリームキャッチャーとは
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ドリームキャッチャーとは、アメリカのネイティブインディアンのオジブワ族によって生み出されたスピリチュアルグッズです。オジブワ語では「アサビケシン」といいますよ。輪を元にした手作りの装飾品で、輪の中には雲の図を模倣した糸が張り巡らされており、その雲の糸には鳥の羽やビーズ、天然石といったインディアンにとって神聖なものが取り付けられています。
ドリームキャッチャーの用途は、悪い夢を捕まえ良いエネルギーに変えるというものです。優れた浄化のアイテムとして効果を発揮してくれます。
ドリームキャッチャーの歴史
ドリームキャッチャーは、元々オジブワ族によって生み出されたスピリチュアルグッズですが、1960年代~1970年代にかけて、迫害されていたインディアンの人権を尊重するパン・インディアン運動の際、クリー族やアルゴンキン族などの他のインディアン部族に広まったといわれています。
そこから更に広がり、ドリームキャッチャーは、カナダや他の国のインディアンを結ぶアイデンティティーの象徴にもなったのです。北米大陸に広がる過程で、ドリームキャッチャーの伝説や意味は部族ごとに変化しています。
ドリームキャッチャーの本来の意味
ドリームキャッチャーの伝説や意味は、世界にドリームキャッチャーというものが広がる過程で多種多様に変化しています。しかし、ドリームキャッチャーを生み出したオブジワ族の本来の教えは「目的にかなった生き方をするために、良い夢をつかまえてビジョンを得るために、役立て使いなさい」というものですよ。
彼らは、「グレイトスピリットを信じていれば、よい夢だけが網をすり抜け眠る者のもとに届けられるでしょう。悪い夢は網や羽にからめ取られ、夜が明けると父なる太陽の光を浴びるとともに消滅する」とも話しています。
ドリームキャッチャーの種類
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ドリームキャッチャーは、オブジワ族から始まり、世界各国に存在する他の部族に広がる過程で多種多様に形を変えています。部族によって意味も変わっていきました。ここからはドリームキャッチャーの種類別に特徴や意味を解説していきますよ。
ドリームキャッチャーをインテリアとして飾るのもよいですが、自分が求めている効果を期待できるものを飾ると、より効果を実感できるアイテムになるのではないでしょうか。是非、参考にしてみてくださいね。
種類1:ドリームキャッチャー
オブジワ族本来の意味が反映されているのが、通常のドリームキャッチャー。輪の中は蜘蛛の巣状の網目になっており、下に羽がいくつかついているのが特徴です。悪い夢はドリームキャッチャーの蜘蛛の巣にからまり、良い夢だけがすり抜けるというもの。ドリームキャッチャーの輪は死や再生の象徴で、そこに装飾されているもの一つ一つに意味が込められています。
羽はよい夢を舞い込ませる、無数のビーズは朝露や引っかかったよい夢をなど、細部にまでインディアンの精神が込められていますよ。輪が多連になったものは、世代を象徴。インディアンは自分たちだけのことではなく、7世代先の子孫たちのことも考慮して物事を決定するそうです。感銘を受けますよね。
種類2:メディスン・ホイール
メディスン・ホイールは、輪の中に十字架があるのが特徴です。ストーン・サークルとしても有名ですよね。メディスン・ホイールは直訳すると「聖なる魔法の輪」。メディスン・ホイールには、グレート・スピリット(永遠なるもの)と繋がる叡智が秘められています。そのため、インディアンのが神聖な儀式を執り行う時のシンボルでもありますよ。
輪は輪廻転生を表し、十字は東西南北や四季、ナバホ族の伝承による4人の祖先などという様々な意味を含みます。十字が表す4は調和を象徴する数字。メディスン・ホイールは、それらを熟知したインディアンによって、うまく融合させられたスピリチュアルなお守りといえるドリームキャッチャーといえますね。
種類3:マンデラ
マンデラのドリームキャッチャーは、盾を象徴するものです。通常であればドリームキャッチャーの輪は永遠や輪廻転生を意味しますが、マンデラの場合は盾をかたどったもの。その意味通り、守りを強化したドリームキャッチャーです。マンデラは戦から生まれた魔除けのお守り。盾にはウサギの毛や羊毛、羽に革などが主な材料として使用されます。
インディアンにとってマンデラをもつことは、神々の守護を得ることです。また、家に飾ることによって家族の繁栄・健康・幸運をもたらすものとして、インディアンは使用していますよ。アクセサリーなどにマンデラを取り入れると、日常生活であなたを守ってくれる盾の役割を担ってくれるでしょう。