狐の縁起が良い理由は?伏見稲荷大社との関係やご利益・油揚げの理由などをお稲荷さんをお祀りしている筆者が解説 – Mistory[ミストリー]
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狐の縁起が良い理由は?伏見稲荷大社との関係やご利益・油揚げの理由などをお稲荷さんをお祀りしている筆者が解説

狐・縁起と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?お稲荷さんの白い狐を思い浮かべる人も多いのではありませんか?では、その白い狐はどこから来ているのでしょう。それは伏見稲荷大社のご眷属のお狐様から来ているのです。筆者の家にいるお狐様にお手伝いを頂きながら解説していきますね。

狐の縁起が良いと言われる理由は?

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狐は海外の占いのカードではずる賢い象徴だったりしますが、日本では狐は縁起が良のです。なぜ、縁起が良いと言われるようになったのかは、伏見稲荷が重要なカギを握っています。全国にある稲荷神社の総本宮である京都の伏見稲荷大社とお狐さんの関係を詳しく知っていきましょう。

伏見稲荷大社と狐の関係って?

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伏見稲荷大社行ったことがある方は、参道のお店に白狐のお面や陶器の置物などが沢山売っているのを見たことがあるのでは?それで狐との関係をご存じの方もいらっしゃるでしょう。でも、知らずに狐を神様と思っている方もいるように思えます。本当のところどうなのかを書いて行きますね。

伏見稲荷大社の神様は誰?

お稲荷さんやお狐様と言うため、伏見稲荷の神様が狐だと思われている方もいるように思えますが、それは大きな間違いで、意外と知られていないのは伏見稲荷大社の本殿にお祀りされている神様は一柱ではなく五柱と言うことです。

宇迦之御魂大神(ウカノミタマノオオカミ)をはじめ、大宮能売大神(オオミヤノメノオオカミ)、佐田彦大神(サタヒコノオオカミ)、田中大神(タナカノオオカミ)、四大神(シノオオカミ)となり、この五柱を総称して「稲荷大神」となりますので、ぜひとも覚えて頂きたいと思います。

稲荷神社の神様は?

ほとんどの稲荷神社の神様は伏見稲荷大社から勧請されています(勧請とは、神様の分霊を迎え御祭神として祀ること)その分霊された神様として来ているのは伏見稲荷の五柱の御祭神ではなく、伏見稲荷で長年ご眷属として修行をし強い力を身に付け、神様から神として祀られても良いとお墨付きを頂いたお狐様(白狐)です。神様として祀られ沢山の人に参拝をして貰うと、さらに強い力になって行きます。ですから、神様を育てるのは人だと言えるでしょう。

逆に参拝者が少なくなったり、いなくなった小さな神社の神様は、だんだんと力が無くなり、やがては消えてしまうこともあるのです。

狐の役割とは?

伏見稲荷大社や稲荷神社の狐の役割は、ずばり神使(ご眷属様)です。稲荷信仰において狐は稲荷伸の御神徳を人々に届け、人々の願いを稲荷伸に伝えていくメッセンジャーとしての役割を持っていると理解されています。

また、狐が稲荷伸の神使としてみられるようになった理由はいくつかあり、狐の尻尾の形が稲穂に似ているからと言うことや、狐は農作物にとって害獣となる野ネズミや野ウサギを獲ってくれるから等で、農耕の神の使いと考えられるようになったようです。

土産物として売っている陶器のお狐様は、昔から稲荷神そのものを入れる霊魂の器としても考えられていた物で、縁起物となっております。

狛狐とは?

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稲荷神社は狛犬ではな狛狐で、それは狐が神様の使いだからです。その狛狐が、何かを咥えているのを見たことがあるでしょうか?主に玉(宝珠)、鍵、巻物を咥えており、それぞれに意味があります。

♦玉(宝珠):稲荷大神の御霊が秘める霊妙な御神徳を示す。
♦鍵:稲荷大神の宝蔵を開く秘鍵を象徴。
♦巻物:いかなる祈願も叶うと言う稲荷の秘法を表すシンボル。

どの狛狐もとても縁起の良いものとなっています。

お稲荷さんのご利益3つ

世界からも人気のお稲荷さんには生業に応じた多彩な利益があります。昔は武運長久、家内安穏、無病息災、子孫繁栄を願うことが多かったようですが、ご眷属もたくさんいらっしゃるので、基本どんなお願い事でも大丈夫。その中でも現代の代表的なご利益を上げて行きましょう。きっとあなたを幸せに導く道を示して貰えますよ。

その1.商売繁盛

お稲荷さんと言ったら欠かせないのは商売繁盛のご利益です。伏見稲荷の千本鳥居をご覧になったことがある方はご存じでしょうが、とてもたくさんの企業やお店、個人事業主などが鳥居を奉納しています。大手企業などは一番大きい鳥居だったりも。それだけ商売繁盛にはご利益があると言うことです。商売繁盛を願うのであれば、ぜひこまめに参拝してみてくださいね。

その2.五穀豊穣

元々お稲荷さんと言うのは農作と福の神様なので、五穀豊穣も欠かせません。江戸時代に稲荷神社は農民や漁民をはじめ職人、町人からも篤い信仰を得ました。特に初午の日には多数の農民が伏見稲荷に参詣したと言われています。その行事は初午大祭として今も受け継がれて続いているのです。

その3.家内安全

色々なご利益の中でも、普段の生活の中に一番関わるのは家内安全ではないでしょうか。家や家族を護って貰えます。優しい中にも厳しさもあるのがお稲荷さんで、我が家も護って頂いており、霊験あらたかなのは身をもって体験済みです。

尚、家に勧請して神様をお迎えする場合は、きちんと祝詞を唱えるなどが必要になることをお伝えしておきます。

お稲荷さんと油揚げの関係は?

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お稲荷さんと言うと、まず出て来る食べ物はいなり寿司や油揚げでしょう。なぜ、お供え物に油揚げが使われるようになったのでしょう。気になりますよね。そしてなぜ、いなり寿司が出来たのか。いなり寿司のルーツもこれから書いて行きましょう。

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