なぜ油揚げがお供え物になったのか
諸説あるようですが、はるか昔お稲荷さんに、ネズミの天ぷらやネズミの素揚げをお供えしていたようです。農業にとって、作物を食い荒らすネズミを獲ってくれる狐はとてもありがたい存在。ネズミは狐の好物らしくそれをお稲荷さんにお供えすること感謝をしていたのですね。
ではなぜ、油で揚げた物や油揚げになったのか。時代もあって殺生は良くないと言う思想が起こるようになり、肉食動物にとって油分のあるものはご馳走と言うこともあって、元は普通に五穀をお供えしていたが、そこから五穀の一つの大豆の加工品でご馳走である油で揚げてある油揚げがお供えされるようになったようです。
いなり寿司のルーツとは?
ご存知いなり寿司ですが、江戸時代の末期に三都(江戸、京都、大阪)の風俗や事物を説明した書物に初めていなり寿司が登場したそう。元々は油揚げのみをお稲荷さんにお供えしていたのですが、油揚げの中に農耕の神様である稲荷神がもたらしてくれた恩恵のお米を詰めるようになったのがいなり寿司です。ですから、本来いなり寿司の「いなり」は「稲荷」となります。
いなり寿司の形は関東と関西では違いますが、関東は豊作の意味がある米俵に似せた俵型、関西は狐の耳に似せた三角形です。地域によって、中のご飯が混ぜ込みご飯などもあるようですね。
お狐様を身近に
お狐様の縁起を感じて頂けたでしょうか。我が家は伏見稲荷大社とご縁を頂き、稲荷大神の御霊をお招きして祀っています(御札ではなく本当の分け御霊)それだけに、本当のお狐様の力と言うのを知っているのです。古くから愛されているお狐様や稲荷信仰。叶えたいことがあればお願いをしてみてください。その願い事があなたにとって良いことなら、きっとお力を貸して頂けるでしょう。お狐様とご縁は大切にしてくださいね。
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