猫の縁起がよい6つの理由・6種類の縁起がよい猫・3ヶ国での縁起について猫好きな筆者がご紹介します。
猫の縁起がよい6つの理由
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猫は暗闇でも、鮮明にものが見えます。猫は暗闇を見通す特別な眼を持っているため、闇に潜む魔を除ける「魔除けのシンボル」とされたのです。後に魔除けの意味は、不運を除けて「幸運になる」となりました。猫は世界中で、魔除け・幸運・富のシンボルになっています。
1:家を守る
日本では猫が50歳を迎えると「猫又」になるという言い伝えがあります。猫又は尻尾が2本に分かれた、霊力を持った猫です。
妖怪ともいわれていますが、家の「守り神」とも考えられています。守り神である猫は家を守るという理由から、縁起のよい生き物となったのです。
2:食べ物を守る
ネズミから食べ物を守るために、世界中で猫が飼われてきました。野生の猫は人間の食べ物には手を付けず、餌とする生き物だけを食べていたのです。猫は人間の近くにいることで、天敵から狙われず安全に過ごせます。そのうち猫は人間と一緒に、生活するようになったのです。
食べ物や作物を守る、縁起のよい生き物とされ可愛がられてきました。エジプトでは「豊穣」のシンボルになっています。
3:病気から守る
食べ物を狙ってやってくる、ネズミには病原菌がついています。ネズミは病を流行らす害獣、病の元と考えられました。害獣のネズミを猫が捕らえてくれ、病気から守ってくれるという理由から縁起のよい生き物とされたのです。
猫が捕らえるのは、ネズミだけではありません。海外では、蛇も捕らえる頼もしい存在として扱われてきたのです。
4:船を守る
船でも猫は、食料や荷物を守っていました。特に黒猫は海の上で、魔除けの神様になっていたのです。食料などを守るだけでなく、天候を操る能力を持っていると考えられていました。船乗りたちは、猫を船に乗せて「安全祈願」を行っていたのです。猫が嵐やしけを遠ざけて、海難から守ってくれるとされています。
また船乗りや漁師を持つ家でも、家族の安全祈願のために猫が飼われていたそうです。
5:お客を招く
江戸時代では、特に遊女たちから猫は愛されていました。男相手の仕事で疲れた心を癒し、寒い日には体を温めてくれるので可愛がられていたのです。他に遊女たちは猫の可愛らしい動きを真似て、芸に役立てたともいわれています。
人気のある遊女が猫を飼っていたことから、お客を引き寄せる縁起のよい生き物となったのです。
6:金運を招く
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金運を招くものとして、招き猫が有名です。悪いものから守ってくれる猫が住み着いた家は、商売が繁盛しました。猫が福を招いた、と考えられたのです。
他にも色々な説があり、招き猫が縁起物になっています。猫が手招きして人を集めた、道に迷った際に猫が手招きして助けたなどといった説があるそうです。