その4.気持ちを落ち着かせる場所を設ける
怒りでイライラしているとき、怒りの原因が目の前にあるとなかなか冷静にはなれません。自分の気持ちをいったんクールダウンするため、落ち着かせる場所に逃げるのも効果的です。
子どもが小さくて離れるのが難しい場合は深呼吸をしながら目をつぶり、頭の中で1~6まで数えてみてください。怒りをコントロールするアンガーマネジメントによると怒りのピークは6秒だということです。6秒後には少し気持ちが落ち着くので、冷静な声掛けができるでしょう。
その5.子どもの気持ちになって考えてみる
怒らない子育てを実践するなら、怒られたときの子どもの気持ちになってみるのも一つの方法です。もし自分が職場で理不尽に怒られた場合、ストレスがたまり嫌な気分になりますよね。感情のまま怒られたときの思いは大人も子どもも同じです。
怒鳴られたときの子どもはどう感じているのか、いったん立ち止まって考えてみましょう。「怖い顔で怒鳴られて怖かったよね」「責められて悲しかったよね」と子どもの気持ちがわかれば、きっと怒りの感情を上手にコントロールできるでしょう。
ガミガミ言ってしまったあとのフォローの仕方3つ
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怒らない子育てを意識して生活していても、ときにはガミガミ言ってしまうこともあるでしょう。ダメな親だとは思わないでください。感情的に怒ってしまったとしてもアフターフォロー次第で子どもとの信頼関係を壊さず済みますよ。
その1.素直に謝る
感情的に怒ってしまったときは素直に謝ることがとても大切です。間違った怒り方をした反省を伝えるために、わかりやすく簡潔な言葉で「さっきは怒り過ぎてごめんね」などと伝えましょう。「片づけてほしかっただけなんだ」と、どうしてほしかったのかを伝えるのも大切です。
「ママも怒鳴らないように頑張るから、〇〇ちゃんも頑張れる?」などと付け加えると、「ママも頑張っているから自分も頑張ろう」と気づき、親に対する信頼の気持ちも持てるでしょう。
その2.お互いの気分転換のためスキンシップをとる
感情的に怒ってしまったり怒鳴ってしまった場合は、すぐに何かを一緒にするスキンシップを取り入れてみましょう。一緒に何かをすることで気分転換を図るのです。「絵本を読む」「ハグをする」など簡単なもので構いません。大事なのは笑顔で接することです。
笑顔でスキンシップをとると「自分が悪いことをしたからさっき怒ったんだ。ママは僕を嫌いになったわけじゃないんだ」と理解します。同時に親からの深い愛情に触れられるので、不安な気持ちを安心へと変えてあげられますよ。
その3.言葉で愛情を伝える
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感情的に怒ってしまったあとは言葉で愛情を伝えるのもフォローの一つです。怖い顔で怒っていたママを見た子どもは「ママは僕のことが嫌いなんだ」と思っているかもしれません。怒った直後の笑顔でのスキンシップでも不安は取り除けますが、子どもの表情が硬い場合は言葉で愛情を伝えてみてくださいね。
言葉を伝えるときはわかりやすい言葉が適しています。「大好きだよ」「愛してるよ」などの簡単な言葉で愛情を伝えられれば、子どもの心にもすんなり入っていくでしょう。