6. 演技性パーソナリティ障害:他人からの注目が欲しい
6つ目は、演技性パーソナリティ障害です。こちらのパーソナリティ障害は他人からの注意を極端に欲し、さまざまな場面で過剰に装うことが主な特徴になっています。他人からの注意を装うために話を課題に盛る、過剰に反応するなどが具体的な行動例であり、外からも比較的に分かりやすいものかもしれません。
こちらのパーソナリティ障害のデメリットは一人でいることが不安に感じ、他人に依存してしまうことです。他人に依存してしまうことは自立できないことと同義であり、社会で活動するうえでは大きな枷となってしまいます。また、常に誰かといないと不安になり、心を痛めてしまうことも大きなデメリットです。
7. 自己愛性パーソナリティ障害:自分のことを過大評価
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7つ目は、自己愛性パーソナリティ障害です。こちらのパーソナリティ障害は自分のことを過大評価し、自分のことを極端に愛していることが主な特徴になっています。一般的にはナルシストと呼ばれているものがこの自己愛性パーソナリティ障害に当てはまりますね。
こちらのパーソナリティ障害のデメリットは人から指摘されたことを受け入れられない、否定をされると怒りがこみあげるなどです。人は全てを最初から完璧にこなすことはできず、人から教えて貰って成長していきます。自己愛性パーソナリティ障害の方は指摘を受け入れられないので成長することができません。また、そのような人は周りから嫌われることも容易に想像ができます。
8. 依存性パーソナリティ障害:他人に依存する
8つ目は、依存性パーソナリティ障害です。こちらのパーソナリティ障害は字が表す通り他人に依存し、過度の要求を行うことが主な特徴になっています。かまってちゃんやメンヘラの極端なものと考えると分かりやすいかも知れません。
こちらのパーソナリティ障害のデメリットは依存できない期間の精神的苦痛によって別の物に依存してしまう、依存先から嫌われるなどです。別の依存先の例としては、うつ病、アルコール依存症、薬物依存症などがあり、直接的に肉体へのダメージを伴いやすいことも分かっています。
9. 回避性パーソナリティ障害:自分への批判が怖い
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9つ目は、回避性パーソナリティ障害です。こちらのパーソナリティ障害は批判や反対を極端に嫌い、そのような状況になることを避けることが主な特徴になります。もちろん人からの批判や反対は怖いものです。しかし、一般の人であれば状況にあった批判や反対は自分を成長させてくれるもの、必要不可欠な物だと認識します。どのような行動(嘘やその場から逃げる)をとっても状況を変えようとする方はこのパーソナリティ障害である可能性があると認識しておきましょう。
こちらのパーソナリティ障害のデメリットは対応できる状況が人よりも狭まることです。学生生活や社会では評価というものは必ず生じます。それらすべてを避けようとすると自分のしたいことと精神的苦痛が葛藤し、精神的負担がかかってしまうのです。
10. 受動攻撃性パーソナリティ障害:遠回しな方法で相手を攻撃する
10つ目は、受動攻撃性パーソナリティ障害です。こちらのパーソナリティ障害は誰かしらに怒りや不快感を感じた時、直接伝えずに遠回しに攻撃することが主な特徴になっています。具体的な行動例は、無視し続ける、仕事を意図的に遅らせて相手を困らせるなどです。
こちらのパーソナリティ障害のデメリットは相手に多大な迷惑をかけることになります。また、迷惑をかけた後に自己嫌悪感に陥る人が多いことも分かっており、自分の精神にも悪影響を与えてしまうものです。
多数のパーソナリティ障害を知っておこう
本記事では、心理学を学んでいる筆者が10つのタイプとそれぞれのデメリットをご紹介しました。パーソナリティ障害の原因は分かっていないことが多く、治療も困難なものになります。もし傾向や症例があるのであれば専門機関による治療を行いましょう。パーソナリティ障害はあなたと同時に周りの人も傷つけることも知っておくことが大切です。