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鶴が縁起がいい2つの理由とは?3つの幸運や千羽鶴の意味もスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説!

願いを込める千羽鶴の意味

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病気の回復や必勝祈願など様々な願いを込めて千羽鶴を作ったことがある人も多いでしょう。ではこの千羽鶴に願いを込めるという風習はいつから始まったのでしょうか。ここでは千羽鶴の意味について詳しく解説しましょう。

千羽鶴は室町時代から折られるようになった

日本で千羽鶴が折られるようになったのは室町時代から。紙を折って動物など様々な形を楽しむ折り紙がいつどこで発祥したのかは不明だとか。折り紙の起源には中国説やスペイン説がありますがいずれも明確な根拠が示されていないようです。現代では折り鶴をはじめとした折り紙は日本の伝統文化の一つとされ、世界的にも認められるアートのひとつとなっているともいえるでしょう。

室町時代には長寿を祈願していた

折り紙で鶴を作って健康や長寿を祈願し始めたのは室町時代からといわれています。鶴がとても長生きということは古くから知られており、中国から伝わった鶴は縁起物という考え方から長寿のご利益を得るために折られ始めたそうですよ。

室町時代には一羽の鶴を折るたびに寿命が延びると信じられていました。そして鶴を千羽折ると長寿を授かることができるといわれていたそうです。なぜ鶴を千羽折るのかはわかっていませんが、戦時中、無事の帰還を願って行われた千人針や中国の思想書の影響があるといわれているそうですよ。

千羽鶴は江戸時代に願い事を込めて折るようになった

折り紙でさまざまな花や動物などを作って遊ぶ文化は、室町時代に始まったといわれています。江戸時代になると折り紙文化が一般庶民の間にも広がり始めました。多くの人々がこのころから願いを込めて鶴を折るようになったといえるでしょう。

江戸時代に一般大衆化した折り鶴は、室町時代に祈願していた長寿だけではなく様々な願い事が込められるようになりました。

とくに千羽鶴を折って病気回復や必勝祈願などを行うことは現在でも見られる風習といえるでしょう。実際、病気の人へのお見舞いや様々なスポーツの必勝祈願などに作られている千羽鶴を見ることがありますよね。また水子供養などでお地蔵様にお供えされている千羽鶴もあります。

お見舞いのときの千羽鶴に込められた意味

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病気見舞いのとき、千羽鶴を作って「早く病気が治りますように」という願いを込めて贈ることがありますよね。お見舞いの千羽鶴の鶴の「頭は作らない方がいい」といわれているそうですが、日本折り紙協会によると「頭を折るのではなく頭を作る」ととらえ、病気見舞いの千羽鶴でも頭を作った方がいいということです。また、頭を作らないと「未完成」と解釈することもあり、病気見舞いにはふさわしくないとする場合もあるとか。

お見舞いの千羽鶴の数は?

病気の回復を願った千羽鶴は「必ず千羽折らないといけないのでは」と考えていませんか?じつは病気見舞いの千羽鶴の中には700羽で終わっているものがあります。なぜ700羽かというと「治る」という言葉を連想させるからだそうですよ。そのため病気見舞いでは1000羽折るか700羽折るかはあなた自身で判断するといいでしょう。

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